夜の柩

語るに落ちる

十人十色を超えている

 

夏の憂鬱を溶かした炭酸の気泡が弾けて消える。神様は白日に散った。愛は容易く手を離れる。今はただひっそりと、もう見えないその尻尾が消えた先を見送っている。

愛の形や在り方があまりにも多すぎる。どれもが正しくてどれもきっと正しくない。人の数だけある答えと思想。みんな自分だけのそれを求めている。