夜の柩

語るに落ちる

進む歩幅よりさがる歩幅が大きい

 
何かを変えたいと願い、動いた先で、またどん底に叩き落とされる。昔から変わらない。願うだけ無駄だと足を引っ張る何かが必ずある。それでも死ぬまで動かない訳にはいかないから、限られたできることをするだけ。

世界は残酷だと嘆く人たちは、世界に何を期待しているのだろう。他者に裏切られたと嘆く人たちは結局見返りを求めていたのか。損得の感情で回るのは経済だけではなく人間関係もなのか。少なからず打算はあったとしてもそれが全てだなんて思いたくはなかった。