夜の柩

語るに落ちる

賽子の目、7ばかりにならないかな

 

賽子を振って出た目の数だけ進む人生ゲーム。一旦休みとか4マス戻るとか、運が悪いとその繰り返し。結婚をして子どもが増えたかと思えば財産を没収されるマスもあって、ゲームにですら良いこと悪いことが全部詰まっている。人生ゲームという名の通りに。現実でも巻き起こる問題と考えるとなかなかシビアだ。実はこういう単純なルールのゲームにこそ真理を見る……のかもしれない。

自分という駒を進める、このゲームのあがりはいつだろう。ゴールがどこにも見えないまま毎日賽子を振って、進んだり戻ったり立ち止まったりしている。ゲームと違うところはリセットできないところだけ。やり直したいと思っても過去には戻れないし、なかったことにもできない。寿命がくるまでずっと続けなくてはいけない。賽子を振っているのは自分じゃなくて神様かもしれないけど、それならもう少し出目を良くしてくれませんか。前に進みたいと藻掻く気持ちは賽子では満たせそうにないので。