夜の柩

語るに落ちる

無神論、有神論

 
神様ってなんだろう。

神様。本当に存在していることを証明することはできないのに、存在していないことを証明することもできない。それなのに、困った時や窮地に立たされた時には真っ先に祈りを捧げる対象。全知全能を謳いながらその実、直接手を差し出したり下したりもしない。神様、あなたは一体何者なんですか。考えたところで知り得ないし、理解もできないと思うけど。

そうやって得体が知れないといいながら、普段から信心深い訳でもない人間が、都合良く縋る姿をどう思って見ているのか。存在するなら一度聞いてみたいところではある。

人間の愚かさを知りつつ全てを許すなら、もう神様ではなく化物ではないかと思ってしまう。底無しの化物。

 

化物を心から愛せるだろうか。